日本では1990年代に大流行したアメカジ、当時はジーパンなどのビンテージ古着が大流行していました。
ファッション全体的に希少価値が高いモノに注目が集まっておりプレミアム価格が付いたモノもたくさんありました。
目次
アメカジとは?
アメリカンカジュアルの略です。
アメリカ風の服や着こなしのことで、正確な規定はないです。アメリカっぽいなと思えばアメカジです。
日本では1990年代に渋谷のチーマーなどがアメリカを手本にした「渋カジ」スタイルが大流行して渋カジからアメカジに改名したことが始まりだと言われます。
1990年代以前のロカビリースタイル、ヒッピースタイル、アイビースタイルは広い範囲ではアメカジですが、アメカジという言葉ができる前のスタイルなのでスタイル自体が確立されています。
アメカジスタイル
アメカジといっても様々なスタイルがあります。代表的なスタイルを紹介します。
ウエスタンスタイル
ウエスタンとはアメリカの西側を意味します。
ジーンズ、ウエスタンシャツ、ウエスタンブーツ、テンガロハットなど着用したスタイル。
ジーンズは裾が広がっているフレアなタイプが主流です。
ネイティブアメリカンの影響もありターコイズを使用したアイテムも愛用してる。
ウエスタンシャツやウエスタンブーツなどスタイルの名前がアイテムに用いられるほど有名なスタイルです。
ウエスタンシャツ、ウエスタンブーツ、ジーンズ、テンガロハット、ランチコート、カウチンニット、ターコイズなどを使ったネイティブなアイテムなど
ワークスタイル
労働者をファッションから生まれたスタイルです。
現在ではスタンダードなジーンズもワークスタイルからきています。
その他にカバーオール、オーバーオールもワークスタイルです。
過酷な労働に耐えうるデニム素材など丈夫な生地を使ったアイテムが多いです。
青い労働服が多いことから労働者のこと「ブルーカラー」とも言います。対義語は「ホワイトカラー」です。
ジーンズ、カバーオール、オーバーオール、ペインターパンツ、ワークブーツなど
代表的なアイテムというよりは生地に強いこだわりがあります。
デニム地、ヒッコリー地、ダック地、ウォバッシュ地など
ミリタリースタイル
軍の制服や作業服などを取り入れたスタイルです。
ミリタリーアイテムはかなりの数があります。
代表的なアイテムはMAー1、チノパンなどもミリタリーアイテムです。
MAー1もチノパンもどちらもアメカジスタイルの代表的なアイテムです。
Aー2、Gー1、MAー1、N3ーB、L2、チノパン、Pコート、シャンブレーシャツ 、CPOシャツ、デッキジャケット、スカジャンなど、あげだしたらキリがないですね。
スカジャンは制服ではないですがミリタリーに挙げさせてもらいました。
スカジャンは別名スーベニアジャケットと呼ばれます。
アメリカ軍が駐在していた国でジャンバーに龍や虎を刺繍を入れたことが始まりです。
横須賀に多くアメリカ人が駐在していたので横須賀はスカジャンのメッカになりました。
スカジャンの由来は2つあり、横須賀のジャンバーの略でスカジャン。よく刺繍されていたスカイドラゴンのジャンバー略でスカジャン。
第2次世界大戦の横須賀が始まりで日本発祥の洋服です。
バイカースタイル
バイク愛好家が好んだスタイルです。
バイクの種類で少しスタイルは変わってきますが、ライダースジャケットを着た大きなアメリカ人が、大きなハレーダビッドソンにまたがっているイメージですね。
主にレザージャケットやレザーパンツなどのレザー素材のアイテムを着用し、足元はエンジニアブーツを履いているのスタイルです。
ダブルのライダース、シングルのラーダース、レザーパンツ、ジーンズ、ウエスタンスタイルと同じくネイティブなアイテムなど
ハーレーダビッドソンは別名「鉄馬」と呼ばれ鉄の馬と称されています。
ウエスタンと同じくネイティブなアイテムを使用されるのは「馬に乗る」というところが重なっているからだと思われます。
サーフスタイル
アメリカ西海岸のサーファーから生まれたスタイルです。
アメカジの中でも鮮やかな色使いをするスタイルです。暗い色はあまり使われていません。
デニムも濃い色よりも薄い色の着用が多く見られます。
ハーフパンツやビーチサンダルなど海をイメージするようなスタイルですね。
サーフスタイルは運動をすることが前提のスタイルなのでブーツは履かないです。
ハーフパンツ、ビーチサンダル、サングラス、スニーカーなど
サーフスタイルはアイテムの種類というよりは明るい色、海をイメージする色のアイテムが好まれます。
カレッジスタイル
言葉の通り大学生から生まれたスタイルです。大学の購買で売っている大学名が入ったスウェットやカーディガンをを着用したスタイルです。ロゴやワッペンなど使ったアイテム(大学名が入っていない場合も)は総じてカレッジスタイルと言えるでしょう。
スウェット、パーカー、カーディガン、スタジャンなど
アメカジファッション過去と現在の違い
1990年代と現在のアメカジファッションは少し違う。
ボトムスのジーンズは古着が流行っていたこともあり、かなりダボダボで色落ちしていたジーンズが人気がありました。
トップスやアウターは小さいものというか丈が短いものに人気がありました。
当時は丈が長い上着を着ていた人はかなり少なかったです。
色使いも多数の色を使い、かなり派手なスタイルをでした。
汚く見えるアイテムは敬遠されキレイなスタイルが人気があります。
ジーンズは細身で色落ちがしていない濃い色のモノが主流です。
上着にしても丈が長いモノの方が大人っぽくキレイめに見えるので好まれています。
全体的にゆったり着るよりは、細身できる方がキレイに見えておすすめです。
色の数は少なめでパンチのきいた原色よりも少しボヤッとした色が人気です。
アメカジファッションを代表する有名人は1990年代のスタイルが多い。
それは何故か?
アメカジファッションは1990年代が始まりで、それが基本で王道だからです。
そしてアメカジを代表する有名人は1990年代の時にスタイルを確立し、一般人から認知された為です。
フォーマルや民族衣装などのドレスコードがあるファッション以外のスタイルのほとんどはアメカジになるのではないでしょうか?
現在の普段着はアメカジがほとんどを占めています。なので逆に1990年代のアメカジスタイルが確立されています。
アメカジファッションのおすすめコーデ方法
アメカジはラフで着やすいですが、その分ラフなので全身アメカジアイテムでまとめると、締まりがなくだらしない印象になってしまいます。
アメカジアイテムはジャケットかボトムスのどちらかにするといいでしょう。
全身アメカジでおしゃれに見せるのはかなり難しく上級者向けです。ファッション初心者の方は避けた方がいいでしょう。
アメカジが似合う人
キレイめは縦長で細い印象ですが、アメカジは横広で短い印象です。その為、大柄でガッチリした人はアメカジがよく似合います。アメカジを極めたい人は体づくりをすることをおすすめします。
細い体型の人は全身アメカジにしてしまうと服に斬られているような印象になってしまいますのでコーデの一部に取り入れるなどしましょう。
基本は子供っぽいアイテムが多いので、大人っぽさを出したい時はキレイめアイテムを取り入れましょう。その時はメインをキレイめアイテムにして、脇役にアメカジにすればコーデがまとまります。
アメカジを勉強したい人向けの雑誌
Lightnig
王道のアメカジを中心に記事が書かれた雑誌です。Mook本もありアメカジ好きには堪らない雑誌です。
2nd
アメカジをメインですが少しキレイめで大人っぽい記事が書かれた雑誌です。
CLUTH Magazine
少しコアなアメカジの雑誌です。王道より少しマニアックな雑誌です。
まとめ
・1990年代のアメカジと現在のアメカジは少し違う。
・アメカジの中でも色々なスタイルがある。
・王道は1990年代のアメカジ。
・現代のアメカジは細身でキレイめ
現在のアメカジはアイテムを追求するより、全体のコーデのバランスが重要になってきます。
キレイめアイテムなどを取り入れていきましょう。
アメカジを徹底的に追求したい人は1990年代のアメカジを目指すことをおすすめします。
同時に古着の知識も必要になってきます。