大人の男として、身だしなみにはこだわりたいです。そんな中で革靴は必須のアイテムです。
革靴の初心者でもおすすめのパラブーツのシャンボード。この革靴は本当に最高です。
目次
シャンボードとは?
フランスを代表するシューズブランドのパラブーツの定番人気モデルです。
パラブーツには他モデルにミカエル、アヴィニョンなどの人気モデルがあります。
その中でも人気No.1を誇るシャンボードとは一体どんなシューズなのでしょうか?
ベーシックな外羽根のUチップデザインのモカシンタイプの革靴です。
製法
ノルウィージャン製法
パラブーツを代表する製法です。
「ノルウィージャン製法」の呼称の他に「ノルベジェーゼ製法」「ノルウェイジャン製法」「ノーウェイジャン製法」など様々な呼称があります。
登山靴やスキー靴など、雪道を歩くための堅牢な靴作りに用いられる製法です。
ノルウィージャン製法は、アッパー(甲革)とインソール(中底)をすくい縫いした後、
アッパーとインソールを出し縫いし、インソールとアウトソール(本底)を出し縫いする製靴方法です。
靴が堅牢に仕上げることを目的としているため、コバの張り出しも少なく、無骨な見た目をしています。
履き始めは硬く重い印象の靴ですが、アッパーとインソールが縫い付けられているため安定感があります。
グッドイヤーウェルト製法
グッドイヤーウェルト製法とは、甲革(アッパー)部分に取り付けられたウェルト(細い帯状の革)をソールに縫い付ける製靴方法です。
アメリカのチャールズ・グッドイヤー2世がハンドソーン・ウェルテッド製法という手縫いの製法を機械化したことで、グッドイヤーウェルト製法と呼ばれるようになりました。
グッドイヤーウェルト製法では、インソールのリブに甲革(アッパー)と裏革、細革をすくい縫いで縫い付け、ウェルトとソールを出し縫いで縫い付けます。
甲革に腰革と呼ばれるウェルトを縫い付けてからソールと縫合し、その際、ソールと甲革の間に中底とシャンクを取り付けます。
グッドイヤーウェルト製法で作られた靴は、ソールが擦り減ってしまったとき、靴底全体を新しいものに付け替えることができます。
これは、ソールとウェルト部分を縫合する際、接着剤を使用せずに糸だけで固定しているためです。
また、通気性が良く、堅牢な作りに仕上がるという点も、グッドイヤーウェルト製法の特徴です。
歩行性や衝撃耐性にも優れているため、長時間の歩行に適した靴だといえます。さらに、靴底と甲革に厚手の素材を使用した靴が多いので、型崩れしにくいというメリットもあります。
モデル
シャンボードで「Lisse lather(リスレザー)」を採用した代表的な4モデルです。
リスレザーは下ろし立ては光沢がなくマットですが、履いていくうちに艶が生まれより深みのある色に変わっていきます。
当然メンテナンスをしっかりした方がキレイな深みのある色になります。
Lisse noir
革靴の定番のブラックは、パラブーツではというよりフランス語で「noir(ノワール)」と言われます。
スーツで着用されている方もいますがビジネスの場面で使用する場合はノルウィージャン製法よりも、グッドイヤーウェルト製法の方が向いています。
グッドイヤーウェルト製法の方がコバの部分がシャープでスッキリしています。
一番、汎用性が高い色です。
Lisse nuit
「nuit(ニュイ)」は夜を意味しており、ブラックに近いネイビーです。
履き込んだときの色の深みはブラックでは味わえないものがあります。大人の男の色のような色気があります。
エイジングしたニュイは何気に1番カッコイイかも。
初心者はなかなか手を出しにくい色ですが、大事に履いていくならニュイも検討してみてはいかがでしょうか?
Lisse marron
シャンボードの中で1番人気の色の「marron(マロン)」です。
シャンボードの色といえば、このマロンです。
ブラックよりもカジュアル感が強く、シャンボードの特有のボリューム感が足下に重厚感を与えてくれます。
特にジーンズやミリタリーなどのカジュアルなものとの相性がよく、アメカジをキレイに着たい人にはおすすめの色です。
Lisse cafe
マロンより深みがある茶色の「cafe(カフェ)」です。
マロンより大人の印象で、よりファーマルな場面に向いているでしょう。
カジュアルとフォーマルのバランスがよくどちらにも使える色です。
カジュアルで良いけど、少しドレッシーな格好をしないといけない場合には最適な色です。
カジュアルよりスタイルならマロン、ドレスよりならスタイルならカフェがおすすめです。
Amazonや楽天だと、並行輸入のシャンボードがあったりするので定価より安く購入することができます。
※この他にショップの別注など、仕様が違うモデルも存在します。縫製もグッドイヤーウェルト製法になっているシャンポードもあります。
レザー
リスレザー
リスレザーとは動物のリスの皮とは違います。
リスレザーとは一体どんなレザーでしょうか?
パラブーツを代表的するレザーです。
このリスレザーはパラブーツのほとんどのモデルに使用されているレザーなのです。
今のパラブーツの繁栄はリスレザーがあったからこそと言っても過言ではありません。
それほどリスレザーはパラブーツの中で重要な役割を果たしています。
過去にパラブーツも多くのレザーに挑戦してきました。しかしリスレザーに敵いませんでした。
リスレザーとはカーフレザーにたっぷりのオイルを染み込ませたワックスレザーのことです。
リスレザーの最大の魅力は高い撥水性にあります。
上記でも述べた通り、リスレザーはカーフレザーのオイルをたっぷり染み込ませています。
これによりたっぷり染み込ませたオイルのおかげで表面に水分が付着しても、中に染み込むことを防ぎます。
油は水を弾きます。まさしくこの効果をリスレザーで体現しているわけです。
カーフレザーに水が染み込むということは、足が濡れてしまうということです。
さらに足が濡れてしまうということはシューズ内が湿気で充満してしまいます。
それがカビや臭いの原因になってしまいます。これは履き心地にも大きく影響し、
カーフレザーが濡れてしまうと耐久性も低下していきます。
濡れた状態は乾燥している状態に比べるとダメージに弱いのです。
※乾燥している状態も良くはないのでオイルでメンテナンスをして下さい。
なぜこのリスレザーが、これほど人気を集めるようになったのか?
それは登山靴や軍靴として耐久性が求められ、時には水たまりの中を歩かないといけない時もあります。
そんな時にオイルをたっぷり含んだリスレザーは最大の効果を発揮します。
ソール
パラブーツはソールを自社で生産している唯一無二のシューズブランドです。
アメリカ人が履いていたラバーブーツにインスピレーションを受けてラバーソールを作るために創業しました。
パラブーツの名前の由来はラバーを輸入していたブラジルのパラ港からとったという説があります。
シャンポードに使われているソールは100%自社製の「PARA-TEXソール」です。
「PARA-TEXソール」の特徴として、耐水性、機能性、メンテナンスのしやすさなどラバーソールのメリットはもちろんのこと、クッション性に優れていることが挙げられます。
空気を蓄えることができる構造になっており、エアが入った運動靴のようなクッション性、衝撃吸収性に優れています。
本来ラバーソールは反り返りが悪く硬いものです。
パラブーツは長い歴史と培ってきて技術によって、それらの弱点を補ないより歩き易いラバーソールを手掛けています。
シャンポードの靴底に大きく刻まれた「RP」の文字は創業者でラバーソールの生みの親のリシャール・ポンヴェール”氏のイニシャルになっています。
シャンポードの魅力
街に出ればシャンポードを履いている人に出会うことも少ないはず。
これほど人気のシャンポードの魅力とはなんでしょう?
様々なスタイルにフィットする。
革靴でありながらボリューム感があるUチップのモカシン。
ノルウィージャン製法での重厚な外観などがカジュアルな要素を含み、幅広いスタイルにフィットします。
深く考えなくてもマッチする汎用性の高さ。
シャンボードようなボリュームがある革靴は、秋冬のコーディネイトによく合います。
しかし、シャンボードのすごいところは秋冬に限らず、春夏のコーディネイトにも合うということが挙げられます。年間通して履き続けることができる汎用性の高さは魅了的です。
革靴な堅牢性が高い。
高級革靴なのにアウトドア靴のような丈夫さがあります。
パラブーツの名前を世間に広めたのはアウトドア靴として評価が高かったことが挙げられます。
パラブーツは丈夫な靴を作ることは非常に得意としています。
高級靴=繊細のイメージを脱却し、高級靴なのに堅牢性が高い靴を作り上げ確固たる地位を確立しました。
モカ割れ
シャンボードの唯一の懸念点はモカ割れです。
シャンボードと長く付き合っていく上で避けられないモカ割れ、モカシンの縫い合わせ部分が開いてしまう現象です。
シャンボードの構造上どうしても避けらず、大事に履いていてもモカ割れは起こってしまいます。
ただ否定的に捉えず、時が経てば革も柔らかくなり馴染んでくるのでエイジングの1つの味として付き合っていきましょう。
まとめ
・パラブーツの定番で人気のモデルです。
・シャンボードの代表的なモデルはリスレザーを採用している。
・リスレザーは雨の日でも問題なく履ける。
・ソールは自社で生産している。
・汎用性が高く、コーディネイトの幅が広がる。
・高級革靴なのに堅牢性が高い。
パラブーツを代表するモデルのシャンボード。
定番でアイテム好きな人はすでに持っている人も多いのではないでしょうか?
汎用性が高いので、ぜひ1足は持っていたい革靴です。
魅力満載のシャンボード最高ですね。