足幅が広くて革靴が合わない人は多いのではないのでしょうか?実際に私も足幅が広く革靴選びにはすごく苦労しています。
今回は足幅が広い人におすすめの革靴、パラブーツ「ミカエル」を紹介します。
ミカエルはフォーマルな革靴ではなく、カジュアルな革靴ですので普段着にぴったりです。
目次
足の幅が広い人の悩み
足幅が広い人あるあるですが、足の実寸の長さよりサイズが大きい靴を選ばないといけない。
実寸で靴を選んでしまうと足の小指の付け根あたりがすごく痛くなってきます。
「革靴は横に伸びますよ」ってよく店員さんに言われるけど細くてかっこいい靴なのに、横に広がりコバも見えなくなってぼってりした感じになってしまいます。
かっこいい靴が台無しになってしまった気分です。私はDワイズやEワイズでは履かなくても足が痛くなることはわかってしまう足幅です。
そんな私が履いて感動した革靴がパラブーツ「ミカエル」です。

パラブーツとは?
パラブーツとは、1908年にレミー・リシャール・ポンヴェールがフランスで創業したブランドです。
アルピニストたちが集まるフランス東部の町イゾーに小さな靴工房を開くことからブランドスタート。
アルピニストたち用の登山靴を製作。1927年、ブラジルのパラ港から出荷される良質な天然ラテックスを輸入し、ラバーソールを自社生産することと同時にダウンシューズの生産も開始。
パラブーツのブランド名はパラ港の名前に由来しています。
パラブーツのシューズは登山靴をルーツとした堅牢な作りが特徴。
また長時間履いても疲れにくいことも人気の理由の一つです。
1945年にはチロリアンシューズのミカエルが大ヒット、1960年代にはアウトドア靴でもヒットを飛ばし、世界的にその名が知られることに。
ビジネススーツにも、デニムなどのカジュアルな装いにも合わせられる幅広いファッション性。
イタリアの高級紳士靴のようなシャープなデザインではなく、どちらかというと丸みのあるフォルムで、ポッテリとした独特の愛敬があります。
ノルウィージャン製法
パラブーツを代表する製法です。
「ノルウィージャン製法」の呼称の他に「ノルベジェーゼ製法」「ノルウェイジャン製法」「ノーウェイジャン製法」など様々な呼称があります。
登山靴やスキー靴など、雪道を歩くための堅牢な靴作りに用いられる製法です。
ノルウィージャン製法は、アッパー(甲革)とインソール(中底)をすくい縫いした後、
アッパーとインソールを出し縫いし、インソールとアウトソール(本底)を出し縫いする製靴方法です。
靴が堅牢に仕上げることを目的としているため、コバの張り出しも少なく、無骨な見た目をしています。
履き始めは硬く重い印象の靴ですが、アッパーとインソールが縫い付けられているため安定感があります。

ミカエルとは?
パラブーツの「ミカエル」はチロリンシューズの代表格です。
パラブーツの中でも1、2を争う人気で、チロリアンシューズの中では1番の人気です。
チロリアンシューズの中でも、これほどの重厚感はミカエルだけで他の革靴にはない唯一無二の魅力があります。
他の靴では代用が効かないのがミカエルです。カジュアルなファッションには最高に合うカッコイイ革靴です。
ミカエルは動物の毛を使ったモデルも人気があります。
しかし現在では捕獲規制などで廃盤になったモデルも存在します。
現在はポニー、ミンクはネットで探せば見つけることはできるでしょう。
今後、動物の毛を使ったモデルは全て廃盤になっていくかもしれないですね。
サイズ感
足幅が広い人でも足の実寸で履くことができます。
私は足の長さの実寸が約26cmですが、いつも履いている靴は27cm〜27.5cmです。
足幅広い人だとわかると思うのですが実寸でサイズを選ぶと足幅がキツくて痛くなってしまいます。
足幅を考えると、どうしても実寸より大きいサイズになってしまいます。
そんな足幅が広い私でも実寸で履ける革靴がパラブーツの「ミカエル」です。
お店の方に出していただいたのは「サイズ41.5」日本サイズで26cm。パラブーツの中でもなぜか「ミカエル」だけフランス表記です。
履いてビックリ!私の幅広の足にぴったりでした。小指の付け根の部分も全然痛くないです。
今までは足の痛さを無くすために、踵が浮いてしまうほどブカブカなサイズと引き換えにしてきました。
「ミカエル」は足が痛くなることもなく、踵も浮くことがない、履いていてかなり快適です。
インソールについて
「ミカエル」にはインソールは不要でしょう。
履き口が広い「ミカエル」は踵の部分が高くなってしまうと歩く際に踵が抜けてしまいます。
インソールを入れて踵を浮かせないようにするのは不可能です。
何故かというと、踵が浮かないようにサイズを上げてしまうと、履き口が広くなってしまって結局はブカブカになって脱げてしまいます。
パラブーツ直営の店員さんも「ブランドとしてはインソールを入れなくても快適に履けるように作っているので、特に足の病気やケガなどがない場合はインソールは不要です。」とおっしゃっていました。
懸念点
私が思うパラブーツ「ミカエル」の唯一の懸念点をお話しします。
結論からいうと、「足が小さく見える。」カジュアルな革靴ですので、「普段着におしゃれに履きたい」という思いがあります。
その中でビジュアルに懸念点があるのは、やはり残念な事です。
靴をわざと大きめに履く人がいるように靴のボリューム感はコーディネイトの全体のバランスを取るのに重要な役割があります。
足が小さく見えてしまうと大人っぽさが弱くなり、子供っぽさが強くなってしまいます。せっかく大人のカッコイイ靴なのにもったいない気がします。
なぜ「ミカエル」は小さく見えてしまうのか?
「ミカエル」のトゥ部分(爪先)は、他のブランドの革靴に比べると丸い作りになっています。
これはパラブーツの他のモデルのシャンボードなども同じことが言えます。
この丸いトゥがパラブーツというブランドの魅力でもあります。その丸い作りの為、トゥに捨て寸がないのです。
靴の長さに余分な部分がない為小さく見えてしまうのです。
「ミカエル」は特に足幅に合わせてサイズアップしなくてイイので余計に小さく見えてしまいます。
解決策
しかし、コーディネイト次第で解決できます。
パンツの裾に被らないようにすることです。通常パンツの丈の長さは靴にワンクッションするような状態がベストの長さとされています。
パンツの裾が靴にかぶってしまうと裾の幅で靴が小さく見えてしまいます。
パンツの裾が靴にかぶら異様にするには、ロールアップをして丈を短くする。またはスキニーなどの裾の幅を細いパンツを選ぶです。
この2通りならパンツの裾が靴に被らないので「ミカエル」が小さく見えることを解決することができます。
このコーディネイトの仕方の方がミカエルをカッコよく見せることができます。

最後に
・パラブーツ「ミカエル」は足幅の広い人におすすめの革靴。
・足の長さの実寸でサイズはOK。
・インソールは不要。
・足が小さく見えるので、パンツの裾が靴に被らないようにする。
「ミカエル」という革靴は、パラブーツでは1位、2位を争う人気定番モデルです。
有名アパレルショップの人もよく履いているおしゃれな革靴です。
本当は「ミカエル」を履きたいけど、足幅が狭くて足に合わずに泣く泣く諦めている人の話もよく聞きます。
足幅の広い人はとてもラッキーです。